知っておこう！プロペシアをやめるとどうなるの？副作用も再確認！
プロペシアは今AGA治療効果があるとされている服用薬です。
でも、プロペシアというと、ずっと飲み続けないと効果が現れない、やめるとまたAGAが進行してしまうという噂があったり、副作用が心配な人も多いのではないでしょうか。
そんな人のために、プロペシアをやめた場合、どうなるのか、副作用はどのようなものがあるのか、またプロペシアとの上手な付き合い方をまとめてみました！
プロペシアとは
プロペシアは、現在では飲み薬タイプの男性型脱毛症(AGA)の治療薬として使用されています。
もともとその成分は、別の治療薬の名前で前立腺肥大や前立腺癌の治療薬として利用されていました。
しかし、その後の研究により毛髪の成長効果があることがわかり、現在では男性型脱毛症の治療薬として販売されています。
プロペシア自体は世界で60カ国以上で承認されており、日本での販売はアメリカのニュージャージー州に本社を置く、世界的な大手製薬会社であるMSD株式会社が行っています。
プロペシアの基本的な効果としては、抜毛を少なくして毛髪を強くするという効果があり、最初は決して髪の毛自体が増えるというものではありませんでした。
しかし、継続して使用することで毛量自体も増えたという実際の体験談があることも確かで、実際の臨床試験においても、プロペシア服用者の多くが発毛効果が認められています。
ですので、プロペシアを服用し続けること、薄毛の悩みを改善が期待できるとのことから、最近日本でも多くの薄毛に悩む人たちが服用しています。
ただし、プロペシアの効果は最初にも述べたようにあくまでも薄毛進行を遅らせる効果があるものであり、薄毛を完治させる事はできません。
実際に、AGAの症状が改善した方でも、内服を中断すると、脱毛が再発することが知られています。
そのため、内服治療は継続していく必要があるのです！
プロペシアの副作用
まず、プロペシアを服用することによって副作用が起こる確率は数％と低いです。
ただ、万が一ということもありますし、自分の体質等と合うか考えたりするためにも薬を内服する前には副作用について知っておく必要があります。
プロペシアの副作用は、主に頭痛、腹痛、下痢、眠気といった医薬品によく見られる症状の他に、胃部不快感や頻尿といった消化器系の副作用が報告されています。
また、注意が必要な副作用として、「男性機能の低下」があります。
DHTというホルモンの働きを抑えることによってまれに「リビドー減退」というものが起こり、それによって勃起不全（ED）や射精障害といった男性の性機能障害、精液量減少があります。
もし、副作用で勃起不全になってしまった場合は、お医者さんに相談の上ED治療薬を服用するのがいいでしょう。
また精液量が減少する可能性や、精液に残ったプロペシアの成分が胎児に影響があるとする報告もあるため、妊活中の男性は使用しないようにしましょう！
プロペシアをやめるキッカケ
飲んでいたプロペシアをやめていまうキッカケは人それぞれですが、主に以下のような理由が挙げられます。
効果がいまいち出ない
これが1番多い理由ではないでしょうか。
プロペシアを服用しても効果が出ない場合、服用をやめたいと思うでしょう。
事実、プロペシアを服用した人の中には効果を実感できない感じる人も少なからずいるようです。
薄毛の原因がDHTというホルモンの影響でない人にとっては、いくらプロペシアを飲んでも薄毛は解消されません。
ただし、プロペシアの有効成分は最低半年から1年間は服用を続けないと効果があるかないか分かりませんので、2〜3ヶ月でやめてしまうのは早いのかもしれません。
プロペシアは飲み始めから最低半年は続けてみるようにしましょう。
効果はあるが副作用が気になる
プロペシアで十分髪が増えたけれど、副作用が気になるので服用をやめたいという人もいます。
上記で述べたように、プロペシアの副作用には、性欲減退・ED・認知機能の低下などがあります。
副作用が出る人はごくわずかなのですが、例えば男性機能の低下にどうしても抵抗があるという人は、服用をやめて他のAGA治療に変更したほうがいいかもしれません。
値段が高い
プロペシアは日本で市販されているものがなく、病院やAGAクリニックで処方されることがほとんどです。
そうなると1ヶ月7,000円〜8,000円ほどの薬代に診察料を合わせ、合計で1か月1万円近くになります。
値段が気になる場合は薬剤師に相談してプロペシアのジェネリックを購入することをお勧めします。
プロペシアのジェネリックは、個人輸入という形でネット通販でも購入できますが、ネットでの個人輸入はリスクも高く、偽物や不純物の多いものをつかまされる場合もありますのであまりお勧めできません。
妊活をしたい
プロペシアを服用する人の中には、若い世代の人も多く、夫婦で妊活中という人もいるのではないでしょうか。
結論から言いますと、妊活中はプロペシアを服用するのを避けたほうがいいです。
というのは男児を妊娠中の女性がプロペシアを服用した場合、生まれてくる男児の生殖器に発達異常が起こる恐れがあります。
女性がダメなのはもちろん、男性でも精液にごくわずかながらその成分が混じり、同じような異常を引き起こす可能性があります。
精液にに混ざるプロペシアの成分は薬を服用した量の0. 00076％以下と本当に微量ですが、生まれてくる赤ちゃんに万が一でも影響があるといけません。
そのため、妊活中の男性はプロペシアを服用するのをやめたほうがいいでしょう。
プロペシアをやめると？
上記でちらっと、内服をやめると脱毛が再発すると書きました通り、プロペシアの服用をやめることで抜け毛が増えます。
何故かと言うと、服用を中断したことで治療前以上に薄毛が進行するのではなく、服用をやめたことによって、薄毛の進行度合いが以前と同じ水準に戻るため、プロペシアの服用をやめると薄毛が進行してしまうのです。
プロペシアには、AGAの症状を悪化させる男性ホルモンの働きを阻害する効果があり、それが薄毛治療に効果があるというのは先ほど述べた通りです。
ただし、この効果は一度服用すれば永続的に続くわけではないのです。
プロペシアは、体内に取り込まれてから少しずつ有効成分の効き目が薄らいでいき、やがてはその効き目が半分にまで減少します。
薬を服用してから効き目が半分になるまでのこの期間は、半減期と呼ばれていて、プロペシアの半減期は4時間程度です。
そして、プロペシアを服用して3日後には効果が完全になくなります。
そのため、毎日の継続した服用が大切です。
プロペシアと薄毛の上手な付き合い方
では、プロペシアの効果を持続させ、安全かつ安心に服用を続けていくにはどのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。
以下にまとめてみました。
妊活中や副作用が気になる場合は服用を避ける
妊活中にプロペシアを飲み続けると、その成分が少しではありますが正液に混じり、これが胎児に影響を及ぼす可能性があります。
また、プロペシアの副作用には性欲減退や勃起不全などがまれにありますので、妊活中の服用は避けるようにしましょう。
妊活と薄毛治療を両立させたい場合は、AGA専門のクリニックなどで他の薬を処方してもらうのがいいでしょう。
ジェネリック医薬品を活用する
プロペシアを続けることに負担となるのが金銭問題です。
実は、プロペシアには同じ成分・同じ効果で価格が安いジェネリック医薬品が数多く存在しています。
1ヶ月分の価格はプロペシアの7,000円程と比較しても6,000円程度と若干ではありますが安くなっています。
代表的なジェネリック医薬品に「ファイザー」「サワイ」などがありますが、有効成分のフィナステリドはプロペシアと同じ量が含まれています。
詳しくはお薬を受け取るときに、薬剤師さんに相談してみるのがいいでしょう。
医療費控除の申告を忘れずに
AGA由来ではない病気によるによる薄毛の治療は、年に一度の確定申告の際に医療費控除の申告をすることができます。
薄毛治療もきちんとした医療クリニックで受けたものであれば、医療費控除の制度が適用されます。
クリニックの費用と交通費が申告できるのでお金が気になる人はこれを活用しましょう。
高額な治療も併せて行っている場合には、診断書も用意しておくのが無難です。
個人輸入は危険なので使わない
薄毛を安く治療する方法として、ネットなどでの海外の薄毛治療薬の個人輸入があります。
海外の医薬品は日本のものより価格が安いので、ついつい利用してしまいたいと思ってしまいます。
ですが、ネットなどで販売している海外の個人輸入代行業者の9割以上は薬事法に違反している違法業者です。
また、ネットが行っている個人輸入の医薬品の4割以上が偽造品であったという結果も出ています。
偽造品は全く効果がないのはもちろんのこと、健康被害の出るような不純物がたくさん入っているものもあり、死亡したケースもあります。
プロペシアの処方は必ずお医者さんの処方箋の下、きちんと取り扱いのある薬局にて購入するようにしましょう。
さいごに
薄毛治療は男性にとって深刻な悩みです。
そして、プロペシアはとても有効な治療薬であることは確かです。
用法・用量を守って、お医者さんの診断の元正しい使い方で安全に薄毛を治療するようにしましょう！
